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(出典:しまねブランド推進課 しまねの伝統工芸より) |
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■楽山焼江戸時代初期の延宝年間、萩の陶工である倉崎権兵衛を祖とし、松江藩の御用窯として創業したのが始まり。その後一時製造が中断されていたが、享和元年(1801年)に松平不昧公が名工・長岡住右衛門再興させたもので、「御立山焼」や「御山焼」と呼ばれていた名称が現在の名になったのは明治の頃からである。作品は、茶を愛する代々の松江藩主に寵愛されただけあり、今でも抹茶碗や水差しといった茶道具がほとんどを占めている。楽山焼の特徴は、刷毛目と「伊羅保写し(いらほうつし)」といわれる技法で、器は、同名の釉薬を使って仕上げられた落ち着きのある淡い山吹色をしている。御用窯としての格式と品位を重んじる楽山焼では今なお、土灰(いしばい)づくりとその調合に関しての工夫が施されつつある。 【製造過程】成形→天火→素焼き→焼成→施釉→窯積 【主な製品】抹茶碗・水差・香合 |

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■袖師焼明治10年、初代・尾野友市により松江市上乃木の皇子坂に開窯されたのが始まり。三代・尾野敏郎が昭和の初めから柳宗悦の民芸運動に加わり、地元の粘土を用いて新作の民芸品として日常の暮らしの器物を作るようになった。出雲に伝わる技術をベースに、地元産の土と釉薬にこだわり、丈夫でシンプルな中にも潤いを持つのが袖師焼の特徴である。しかし、各地の様々な陶法をとりいれ、ときには訪れる人との会話の中から発想した時代ニーズにマッチした作品づくりを行っているのも袖師焼ならではの柔軟性である。食器類、酒器、茶器、花器など主として日常家庭用品を製作し、近年では、赤土粘土など、これまでと違った土を使用した作品づくりにも挑戦している。 【製造過程】成型仕上げ→乾燥→素焼き→施釉→絵付け→本焼き 【主な製品】日用家庭用品・花器 |

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■母里焼弘化元年(1844年)に、母里藩の産業・文化事業として始められた。御用窯として開窯されたこの窯元では、稲垣茂平が安政元年(1854年)に従事して以来、抹茶茶碗や皿、湯のみ、土瓶といった日用陶器を中心に製作している。特徴的なことは、その色の豊富さ。代々伝わる色はもちろん、現在の窯元の研究により新たに加えられたものを合計すると約30種類もの釉薬を数える。また、登り窯にもこだわりがある。粘土づくりから釉掛け、窯焚きまでの工程のなかで最も重要視されるのが窯焚きの作業。窯の中の温度は、温度計ではなく火の色を見ることで判断されるため、長年の勘だけが頼りとなる。自然条件など、偶然にして思わぬ逸品が出てくることも登り窯ならではの醍醐味である。 【製造過程】水簸→作陶→素焼き→釉掛け→窯焚き 【主な製品】抹茶器・花器 |

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■出西焼山袖師や唐津、益子、丹波など全国各地で技術を学んだ仲間が「共同窯」として窯を開いた。活動のスタートは、昭和22年。以後、柳宗悦や河井寛次郎、バーナード・リーチといった民芸の巨匠らの指導を受けると同時に、県内の伝統的な技法も継承しながら現在に至っている。「健やかで温かい実用の陶器づくり」という民芸の心を礎に、「丈夫で飽きがこず、安価で提供できるものこそ多くの人たちが毎日喜んで使えるもの」との理念で製作に臨んでいる。出西焼では、土こね、ろくろ回し、釉薬がけなど工程それぞれに専門の職人を配置した分業体制をとっている。そして、材料となる陶土や釉薬、燃料の薪まで全てを地元・島根県産のものとするなどのこだわりを持っている。 【製造過程】陶土精製→成形→素焼き→施釉→窯づめ→本焼き焼成 【主な製品】茶器・花器・食器 |

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■出雲広瀬方円窯開窯は昭和54年。茨城県の笠間焼や京都府宇治市にある炭山工芸村で作陶に従事した亀尾志郎氏が広瀬町の「須谷工芸の里」に開いた。方円窯の名は、創業者の祖父が移築愛用していた茶室・方円庵にちなんでつけられた。特徴は、掻落し、鉄絵粉引青釉などを使用した茶器・花器・食器陶彫。目指しているのは、ひと目見てすぐ方円窯の作品とわかる個性的な焼物づくりで加えて開窯以来、自由な発想で陶芸作品の創作を行うことをポリシーとしている。 【製造過程】成形→乾燥→絵付→素焼→釉掛け→本焼 【主な製品】茶器・花器・食器 |

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■温泉津焼温泉津焼は宝永年間(1704年)に始まり、主に「半斗(はんど)」と呼ばれた水瓶を造り、日本各地に出荷し、大いに栄えた。昭和40年代、化学製品(プラスティック)の発達で需要に対応できず、一時は衰えたが、その後、窯を再興させての製作活動が行われている。耐火性の高い石見粘土を使用し、さらに高温(1300℃)で焼成するため、硬く焼き上がり割れにくい利点がある。このため耐用年数も長く、日用食器に適している。 【製造過程】成型→仕上→乾燥→素焼き→施釉→窯詰→焼成→窯出 【主な製品】日用の和洋飲食器、日用の装飾品(花瓶等) |

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■雪舟焼窯元画聖雪舟の伝統と芸術をよすがとして、昭和24年、益田籠蔵山麓に初代不徹(昭和38年徹に改名)が、雪舟焼窯場を開く。 初代は、名古屋、岡山各地で研究し、二代目は、京都及び備前各地で研究を重ね、昭和48年3月に帰省し作陶に励み、石見の郷土色を現す作品を送り出している。 酸化銅釉の酸化還元の微妙な具合でできる雲模様、古陶器を偲ぶ寂びた土色の味が特徴的である。 【製造過程】成形→仕上げ→素焼き→施釉→焼成→窯出し 【主な製品】茶器、花器、食器 |

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